会社に人生を預けるな

会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)

会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)

これも読み始めたばかりですが、ちょこちょこメモっていきたいと思います。

本書では、「リスク・リテラシー」を身につけるべきだという提案をしています。そのとっかかりとして、今の時代に終身雇用制の企業で働くことのリスクを述べています。少し前、バブルの時代あたりまでは、終身雇用制の企業で働くことはそれほどリスクではなく合理的な選択であったが、現在ではむしろリスクが大きいとのこと。

というのは、終身雇用は、若いうちに会社に貢献した分が、将来自分が年をとってから返ってくる制度であり、自分よりも下の世代がどんどん入ってきて会社に貢献してくれるという前提で機能する制度だからです。バブルの時代は企業はどんどん人を採用していたのでこれでも十分な見返りが期待できたのですが、現在、不況やら少子化で全く状況が異なります。見返りを期待できないどころか、退職後の生活の保障すら怪しい。

そう言われると、年金も同じようなモデルだなーと思いました。今僕らが払ってるお金は今退職して年金生活を初めるお年寄りのために使われるわけで、僕らがその年になるころには、同じように年金もらえるとは考えにくい。そう考えると、このまま何もせずに生きていくのは非常にリスキーだなと感じました。

このリスクを管理していくには、自分を客観的に見つめ、景気に左右されない生活を送れるようになることだと勝間さんは主張しています。具体的な話はこれから読んでいきます。何だかネガティブなイメージしか沸かないかもしれんですが、それはリスクの意味を正しく捉えていないからだと勝間さんは言っています。

リスクとは可能性のことであり、変動幅のことで、必ずしも下方だけを指すわけではない

リスクをこのように捉えてうまく付き合っていくための方法とか考え方がこれから展開されていくのかと思います。続きはまた後日書きます。ていうか、社会人になりたて、しかもまさに終身雇用制が残ってる企業に入ったばっかりなのに、いきなりこんな本読んでるのが何か笑えます。いや、笑えないかw